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 浮気性の女性 続き

最初は占いの話なんて全くでなかった。だから彼女が占いを好きなんて一ミリも尾も分かった。そして淡々と話しはじめた。彼女には、3年半付き合っている彼がいるのだが、愛されている自信が持てず、休みが合わないことから、毎週会える訳でもないらしい。
彼女自身は彼を大好きなのだが、いつも『好き』と言ってくれる彼にあらためて不安を告げることも、お休み以外に無理に時間を作ってほしいとわがままを言うことも出来ず、そんな時、同じ会社の男性と彼と会えないお休みにデートをしてしまったという。

身体の関係まで持つことはしないが、自分に好意を持ってくれている男性と会うことで、自分が魅力的でいられる安心感が持て、それからも誘われる相手とデートを繰り返してしまう、と・・・
お付き合いを断っても、会うだけでも良い、と誘ってこられると断る勇気を持てずにいるのだ。

そんな自分自身に嫌気もさすし、彼にも申し訳ないし、自分を変えたいが変えられない自分が大嫌いなんだと・・・
悩みの質は全く違うけれど、自分を変えられないでマイナスのスパイラルにはまってしまうのは、あのときのわたしと一緒だった。

占いで出ていた“パワーストーン”が人を変えられるとは思っていないが、それを持つことで自分への戒めになったり、意思確認が出来れば、人は変われるのだ。
占いの時に言われたパワーをひめた印鑑を持つようになった時の私と同じように・・・。

わたしが思いついたパワーストーンは“オニキス”。

意思の弱い人や周りに流されやすい人が、自分の主張を言えるようになる。
目標達成や、隠れた才能を引きだすという。

邪念や邪気を払うため、昔は魔よけに用いられていた石。
ギリシャ神話では、キューピットが眠っているビーナスの爪を矢で切る遊びをしていたら、川に落ちてオニキスになったと言われています。

ふんわりした雰囲気の彼女に、引き締まった黒の石は、それだけでも彼女のお守りになるように感じた。
後日、彼女はブラックオニキスでブレスレットとパワーストーン印鑑を作り、毎日身につけていると連絡をもらった。

それから、小さなポーチに“ブラッドストーン”。
その名前の通り、血の石。
一説では、イエスが十字架に貼り付けられたときに滴った血が、下にあった石に染み込んで出来たといわれています。

生きることに前向きになり、女性が身につければ、『一途な愛を貫き通す』意味を持つとか・・・
それを身につけてから、周囲の人に彼の存在を自然と話し、それでも誘ってくる男性を断ることが出来たという。

たぶん、変わりたいと心から思っていた彼女の手助けをしてくれたのだろう。
今度、パワーストーンに興味を持った彼と一緒に、『家庭円満』のおそろいのブレスレットを作りにいくとうれしそうに話してくれた。

幸せになってね。

 
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